月刊グラフィア 2022年9月号

2022年8月の位置情報ニュースまとめ

地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2022年8月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。

ヤマップがApple Watchに対応、地図表示とデータ表示の2モードを切り替え可能

ヤマップがApple Watchに対応、地図表示とデータ表示の2モードを切り替え可能
ヤマップがApple Watchに対応、地図表示とデータ表示の2モードを切り替え可能

株式会社ヤマップは8月8日、登山地図アプリ「YAMAP」がApple Watchに対応したと発表しました。Apple Watch SEおよびSeries 5以降のApple Watchで利用できます。

Apple Watch版のYAMAPを利用することにより、iPhoneを取り出さなくても現在地を確認することが可能となります。特徴としては、複雑になりがちな情報表示を避けて「地図表示モード」と「データ表示モード」の2モードに絞り、シンプルな使い勝手を実現しました。

地図表示モードでは現在地や登山道、登山口、山頂などのほか、歩いた軌跡や進行方向も表示されます。データ表示モードでは心拍数や標高、距離などを表示可能で、活動時間も確認できます。

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クロスロケーションズ、月額11,000円で利用できる人流データ分析サービスを提供開始

クロスロケーションズ、月額11,000円で利用できる人流データ分析サービスを提供開始
クロスロケーションズ、月額11,000円で利用できる人流データ分析サービスを提供開始

クロスロケーションズ株式会社は8月3日、人流データの分析を行えるクラウドサービス「人流アナリティクス」を提供開始しました。

同サービスは人流データの分析を簡単に行えるクラウドサービスで、利用料金は月額11,000円(税込)。従来のサービスでは、ユーザー自身が自社のデータを入力し、蓄積したり操作したりしていたのに対して、本サービスではあらかじめクロスロケーションズが蓄積した位置情報ビッグデータが用意されているのが特徴で、分析のためのウェブアプリ(ウィジェット)をダッシュボード上に配置することで、利用目的に合わせて自由に人流データを分析できます。

主な機能は、日ごとの人流データをグラフで可視化する「デイリー来訪速報」、時間帯ごとの人流データを可視化する「アワリー来訪速報」、対象の分析エリア・店舗と期間の条件を設定することで来訪者の男女別割合や年代別割合を可視化できる「デモグラ(性別/年代)速報」、対象の分析エリア・店舗に訪れた来訪者が、どの丁目から来ているのかをランキング形式で表示する「来訪数ランキングマップ」などです。

ウェブサイトで氏名とメールアドレスなどを記入してアカウントを登録し、自分専用のダッシュボードにアクセスして分析対象となる店舗や建物を登録すると利用可能となります。

同サービスは無料でアカウントを取得できるフリー版も用意しており、フリー版では全国12都市と主要な4業界とのデイリー来訪速報を確認することが可能で、データストアで地点(POI )データを購入して追加することで、地点・施設(POI)の人流変化を見ることもできます。また、製品版でも初期の任意に設定できる分析地点5地点に加えて、分析地点の追加購入を行えます。

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サグリ、衛星データを活用した圃場の分析アプリ「Sagri」を提供開始

サグリ、衛星データを活用した圃場の分析アプリ「Sagri」を提供開始
サグリ、衛星データを活用した圃場の分析アプリ「Sagri」を提供開始

サグリ株式会社は8月30日、衛星データを活用した圃場の分析アプリ「Sagri」を提供開始しました。

Sagriは、衛星データを活用して圃場の状態を可視化できるアプリです。農業生産者が農地を登録することにより、生育状況や土壌解析をスムーズに行えます。衛星データを取得した日付ごとに遡って、すべての農地のNDVI(正規化植生指標)を確認できることに加えて、pHやCEC、TVなどの土壌化学性も確認できます。

搭載されている土壌モデルは、同社の基盤技術に加えて、農林水産省データ駆動型土作推進事業の補助事業等を通じて取得した土壌分析データを教師データとして開発し、これまで北海道新篠津村や兵庫県丹波市で実証を行ってきました。同社は同アプリを使うことで圃場管理調査の導入のハードルを下げて、生育管理や土壌解析を効率化に貢献することを目指しています。

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ヤフー、「Yahoo!天気」iOS版にてユーザー同士で天気情報を共有できる「みんなの天気」を提供開始

ヤフー、「Yahoo!天気」iOS版にてユーザー同士で天気情報を共有できる「みんなの天気」を提供開始
ヤフー、「Yahoo!天気」iOS版にてユーザー同士で天気情報を共有できる「みんなの天気」を提供開始

ヤフー株式会社は、iOS版の「Yahoo!天気」アプリにて、ユーザー同士で天気情報をリアルタイムに共有できる「みんなの天気」の本格提供を開始しました。Android版では2022年6月28日に提供を開始しています。

同機能は、ユーザーが現在地の天気について「晴れ」「くもり」「雨」「雪」の選択肢から選んで共有できる機能で、「雨がザーザー降っている」「日差しがきつい」など自由にコメントを入れることもできます。

天気情報を投稿する際に「#雷」「#ピーカン」「#うすい雲」などハッシュタグを付けることも可能で、同じハッシュタグの投稿を絞り込めます。「#雷」で投稿を絞り込むことで雷が鳴っている地域だけを地図上で確認したり、春に「#満開」で投稿を絞り込むことで桜が満開の地域を確認したりすることもできます。

また、これまではユーザーによる天気情報はタイムライン上で共有することが可能でしたが、今回新たにほかのユーザーの投稿を地図上で確認できるようになりました。タイムライン上では市区町村ごとの天気情報しか確認できませんでしたが、地図上で投稿を確認できるようになったことで、ほかのユーザーが投稿した場所を、より詳細に確認することが可能となります。

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パスコ、森林内での現地調査ツール「SmartSOKURYO POLE」を提供開始

パスコ、森林内での現地調査ツール「SmartSOKURYO POLE」を提供開始
パスコ、森林内での現地調査ツール「SmartSOKURYO POLE」を提供開始

株式会社パスコは8月9日、森林内での現地調査ツール「SmartSOKURYO POLE(スマートソクリョウポール)」を提供開始しました。

同ツールは、ソフトバンク株式会社の高精度測位サービス「ichimill(イチミル)」を活用した森林調査ツールで、森林内での境界明確化作業の効率化を実現します。

森林内での利用に適した2周波マルチGNSS受信機と高性能アンテナを組み合わせることにより、リアルタイムで座標の計測が可能で、計測結果をその場で確認できるため、作業の手戻りを抑止できます。観測した座標を視覚的に確認することが可能で、計測結果の品質判定を行う機能も備えています。

独自のアプリにより簡単な操作で計測調査が可能で、従来2~3名で行っていたコンパス測量の人員を半分以下に減らし、より短時間での現地調査が可能となります。さらに、調査地点までの距離と方向を案内するナビゲーション機能も備えており、目標地点を探索する時間を短縮できます。

本体、スマートフォンとアプリ、通信サービスとソフトウェア、故障時の代替機貸与、サポートサイトなどをすべてまとめた定額サービスで、契約期間は1年または3年から選択できます。

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記事協力:GeoNews

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