月刊Graphia 2025年5月号(2025年4月分まとめ)
地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2025年4月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。
レイ・フロンティア、生成AIと位置情報を活用した地図コンテンツ生成技術で特許を取得

レイ・フロンティア株式会社は4月28日、生成AIと地理空間情報を活用した地図コンテンツ生成技術で特許(特許番号:JPB7657484)を取得したと発表しました。
同技術は、生成AIと地理空間情報を融合し、ユーザーの音声やテキスト、位置情報など多様な入力に応じてリアルタイムに地図コンテンツを生成する情報処理技術で、ユーザーの現在地や行動履歴、文脈情報を統合的に解析することにより、観光、防災、交通、商業となど多様なシーンにおいて各ユーザーに合った最適な地図体験を提供できます。
過去の移動や滞在時間などをもとにユーザーの関心を高精度に推定し、最適な情報を生成することが可能で、現在地や行動履歴に応じて目的地までのルート案内やスポット情報、地域案内などをリアルタイムに提供できます。
同技術を活用することにより、ユーザーの興味や行動傾向に応じた観光案内や回遊性向上、滞在時間延長などを支援することが可能となり、検索を行わなくてもユーザーの意図に応じた地理空間情報を提供することが可能となります。現在地・滞在傾向に応じた店舗案内の自動生成や、災害時におけるリアルタイムの避難ルート案内、視覚障がい者や高齢者に向けた音声ナビや多言語表現など、さまざまな分野に活用できます。
ナビタイム、渋滞情報専用ウェブサイト「渋滞情報マップ by NAVITIME」を提供開始

株式会社ナビタイムジャパンは4月18日、道路交通情報に特化したウェブサイト「渋滞情報マップ by NAVITIME」を提供開始しました。
同サイトは、全国の高速道路および一般道のリアルタイム渋滞情報と未来の渋滞予測情報を1枚の地図画面上で確認できるウェブサイトです。IC間の所要時間や全国のライブカメラ動画、高速料金検索、サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)の場所と詳細情報、オービスの位置などの道路交通情報も提供します。
「IC間所要時間」は、高速道路の渋滞マップ上に、現在の渋滞状況からIC間を通過するのにかかる所要時間を表示します。「ライブカメラ動画」は、全国の渋滞が発生しやすい主要道路に設置されているライブカメラの動画を確認できる機能で、実際の道路状況を把握できます。
現在のリアルタイムな渋滞・規制情報に加えて、過去1年分の渋滞実績情報も見られるので、昨年のGWの渋滞なども調べられます。未来の渋滞予測は、最大1年先までの渋滞予測情報を確認することが可能で、VICS情報に加えて独自のプローブ情報なども加味して精度の高い渋滞予測情報を提供しています。
アニメ・マンガ作品の舞台を訪れた体験を記録できる「聖地巡礼ノートピア」β版がリリース

株式会社TECHFUNDは4月25日、アニメやマンガ作品の舞台を訪れて記録を残せるサービス「聖地巡礼ノートピア」のβ版を提供開始しました。
同サービスは、聖地巡礼に特化した「聖地ソーシャルマップ」と、GPSで位置情報を記録できる「デジタル巡礼ノート(GPSノート)」の2つの機能を備えたウェブサービスです。聖地ソーシャルマップは、ユーザーが訪れた聖地を位置情報や写真、感想とともにマップ上に投稿することが可能で、自分だけの巡礼記録を地図に残すことができます。他ユーザーの投稿を見ることも可能で、作品名で検索することもできます。
デジタル巡礼ノートは、各スポットにデジタル掲示板を設置して、GPSを活用して実際にその場所を訪れたユーザーだけがメッセージの閲覧・書き込みを行えます。昔ながらのアナログ巡礼ノートの文化をデジタルで再現・拡張したもので、訪れたときの感動や作品への愛、地域への想いを残せるとともに、ファン同士のコミュニケーションにも活用できます。
正式版は2026年3月にリリース予定で、β版ではユーザーからのフィードバックや利用傾向を収集・分析し、ユーザーのニーズを探って正式版の品質向上につなげる方針としています。
MAMORIO、厚さ0.6mmのシール型紛失防止タグ「MAMORIO SEAL」を発売

MAMORIO株式会社は4月15日、紛失防止タグ「MAMORIO SEAL(マモリオシール)」を発売しました。
同製品は、厚さ0.6mmと薄型の紛失防止スマートタグ。ノートPCやタブレット、メガネケース、手帳、書類ファイルなど、さまざまなモノにシールのように貼ることができます。業務用PCや共用備品などにも貼りやすく、見た目を損なうことなく自然に導入できます。
カラーは黒と白の2色で、無地のシンプルなデザインのため、ペンで名前やメッセージを書き込むことも可能で、企業ロゴを印刷したオリジナルデザインの制作にも対応しています。NFC(近距離無線通信)を搭載しており、専用アプリ「MAMORIO」の案内に従ってスマートフォンをかざすだけで面倒な設定やペアリング不要で登録を行えます。
8bit、高齢者の居場所の確認や本人確認を行えるアプリ「みまもりシルバー」を提供開始

株式会社8bitは4月2日、高齢者の見守り保護アプリ「みまもりシルバー」を提供開始しました。2名までは無料で利用可能で、3名以上を見守る場合は有料プランの契約が必要となります。
同アプリは、見守りや保護が必要な高齢者の居場所の確認や本人確認を第三者が行えるアプリです。メールアドレスや電話番号による会員登録やキャリアでのサービス契約などの登録作業は不要で、モバイル通信が可能なスマートフォンがあればすぐに利用できます。
利用方法は、アプリをスマートフォンにインストールして、見守られる高齢者のスマートフォンに本人のコードを表示した上で、家族など見守る側のスマートフォンにコードを入力することで居場所をマップに表示して確認できます。なお、利用にあたっては双方のスマートフォンでアプリが起動している必要があります。
見守られる側はアプリ起動時に名前と年齢が表示され、保護者への連絡帳の機能も搭載します。また、見守る側は安否確認のプッシュ通知を送ることが可能で、見守られる側がアプリを起動していなくても通知によりアプリの起動を促すことができます。