月刊グラフィア 2021年12月号

2021年11月の位置情報ニュースまとめ

地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2021年11月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。

LBMA Japan、位置情報マーケティング・サービスの「カオスマップ2021年版」を発表

LBMA Japan、位置情報マーケティング・サービスの「カオスマップ2021年版」を発表
LBMA Japan、位置情報マーケティング・サービスの「カオスマップ2021年版」を発表

LBMA Japanは、国内において位置情報をベースにマーケティング・サービスを展開する企業を中心としたカオスマップの2021年版を発表しました。

2021年版の特徴としては、以下の内容を挙げています。

  • 移動するだけでマイルやポイントが貯まる「ポイ活」アプリが注目を集め始めている
  • クッキーレス時代への対応として位置情報データと小売業の購買データを掛け合わせた「リテール広告」カテゴリが出現
  • 位置情報データを活用した「見守り・防災」「モビリティ・スマートシティ」分野が本格化
  • 「携帯キャリア」「位置情報・POI データプロバイダー」「ビーコン/IoT/Wi-Fi」分野が基盤サービスとして進化・定着

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3D都市モデルの整備プロジェクト「Project PLATEAU」がグッドデザイン金賞を受賞

3D都市モデルの整備プロジェクト「Project PLATEAU」がグッドデザイン金賞を受賞
3D都市モデルの整備プロジェクト「Project PLATEAU」がグッドデザイン金賞を受賞

国土交通省が主導する3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクト「Project PLATEAU」が、2021年度グッドデザイン賞において金賞(ファイナリスト)を受賞しました。

今回の受賞については、国際標準の3D都市モデルデータをCityGMLで統合し、データベースとして立ち上げて、データの利用を多角的に促すプログラムを走らせるとともに、可視化するためのビューワーを実装している点などが評価されました。

同プロジェクトは10月27日、「2021 61st ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のクリエイティブイノベーション部門にて、「ACCグランプリ(総務大臣賞)」も受賞しています。

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クロスロケーションズ、登録した地点の人流を可視化する「リアル人流モニタリング」を提供開始

クロスロケーションズ、登録した地点の人流を可視化する「リアル人流モニタリング」を提供開始
クロスロケーションズ、登録した地点の人流を可視化する「リアル人流モニタリング」を提供開始

クロスロケーションズは11月18日、登録した地点の人流を可視化し、分析や比較を行えるクラウドサービス「リアル人流モニタリング」を提供開始しました。

同サービスは、位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine」の機能を使ったウェブアプリケーション製品で、ウェブブラウザ上で分析したい場所を地図上で決めることにより、その場所に、いつ、どのような人(男女比・年代)が、何時頃にどのくらい訪れたのかを拡大推計した訪問数などをウィジェットによって簡単に確認できます。

ウィジェットはデイリー来訪速報(日別グラフ)、アワリー来訪速報(時間帯別グラフ)、デモグラ速報(性・年代分布グラフ)、来訪数ランキングの4つで、デイリー来訪速報とアワリー来訪速報では、分析地点5カ所、もしくは分析期間5期間を同時にグラフ表示できます。

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カシオ、JAXAと共同で月面基地の建設に向けた高精度測位の実験を実施

カシオ、JAXAと共同で月面基地の建設に向けた高精度測位の実験を実施
カシオ、JAXAと共同で月面基地の建設に向けた高精度測位の実験を実施

カシオ計算機と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「カメラ可視光通信」を使った高精度位置測位システム「picalico(ピカリコ)」による測位実験を、11月29日から12月3日にかけて、サーティーフォー相模原球場(神奈川県相模原市)にて実施すると発表しました。

カメラ可視光通信は、LED灯の発光色を変化させて信号を送信するカシオ独自の技術で、主に工場の自動搬送機や台車、倉庫のフォークリフトなど作業動線の分析や所在管理に活用できる高精度の位置測位システムとして提供しています。今回は、衛星測位システム(GNSS)のない月面を想定し、picalicoの技術を、月面を移動する月面探査車などの位置を正確に把握する技術として活用します。

実験では、野球場を月のクレーターに、フィールドを移動するトラクターを月面探査車に見立てて実施します。産業用カメラをトラクターに設置し、観客席に設置した複数のLED灯から送信する可視光通信の信号を捉えて、それらから算出する位置情報データの精度を確認します。

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ナビタイムが人気アニメに登場するスポット情報を整備、聖地巡礼コースや紹介記事を提供開始

ナビタイムが人気アニメに登場するスポット情報を整備、聖地巡礼コースや紹介記事を提供開始

ナビタイムジャパンは11月17日、アニメや漫画、ゲームに関するスポットデータを独自に整備し、ウォーキングアプリ「ALKOO by NAVITIME」および「ALKOO forスゴ得」、「ALKOO for auスマートパス」、旅行プランニング・予約サービス「NAVITIME Travel」(ウェブ/スマートフォンサイト)にて、全国100個の「聖地巡礼」オリジナルコースや紹介記事を提供開始しました。

同社はこれまで全国900万件以上の地点データを扱ってきたノウハウを活かして、作品それぞれの公式サイトや地図データ上のスポットを確認してデータ拡充に取り組むとともに、コア技術である経路探索技術をもとに、複数のスポットを徒歩60分ほどで回りきれるコースや、アニメの登場順で巡れるコースなどを作成しました。

今回作成したウォーキングコースは、「ALKOO by NAVITIME」の「アニメ聖地巡礼」などで提供します。ユーザーはコース一覧から気になる作品を選んで、スポットの紹介や地図上で経路などを確認しながらウォーキングを楽しめます。また、「NAVITIME Travel」の「アニメスポット特集」では、聖地やロケ地の紹介とアクセス情報などのまとめ記事を読むことが可能で、アニメ作品の情報収集としても活用できます。

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記事協力:GeoNews

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