月刊Graphia 2026年1月号(2025年12月分まとめ)
地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2025年12月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。
Aisometry、全国のクマ出没情報を集約したダッシュボード「FASTBEAR」を公開

株式会社Aisometryは12月26日、全国47都道府県のクマ出没情報を集約し、地図上で可視化するダッシュボード「FASTBEAR(ファストベア)」を公開しました。
FASTBEARは、独自のAIエージェントにより自治体などの公式発表およびニュースを自動収集して最新情報を反映するダッシュボードです。自治体や報道は出没情報をそれぞれ異なるフォーマットで公表しますが、FASTBEARではAIにより一定の形式に整理して比較・参照しやすい形で提示します。出没情報は地図とタイムラインで確認することが可能で、地域をまたいだ状況を把握できます。
同社は過去10年間のクマやイノシシなどの詳細な出没データを保有しており、今後の分析や通知、対策提案の基盤として活用する方針です。また、通知や共有が発生した際にユーザーがワンクリックで地図や詳細ページに遷移できる導線の整備も進めており、今後はメールやLINEなどの通知手段や現在地を起点としたアラート通知を拡充する予定です。
さらに同社は市街地や生活圏に隣接するエリアにおいてクマの侵入を早期に察知できるクマ検出AIカメラ「SENTINEL」を開発中で、この監視カメラにより低コストで検知網を整備できるようにすることも目指しています。過去10年間の出没データにAIカメラによるデータ蓄積を統合して分析することにより、ゾーニング計画や重点監視エリアの設定、効果的な捕獲・予防策の検討などにも活用できます。また、AIカメラによる一次情報の把握や裏取りが進むことにより、広範囲を人手で巡回・監視する必要性を減らし、自治体職員や猟友会などの負担軽減にもつながります。
ウェザーニューズ、ビジネスデータと気象データの相関をAIで分析できるウェブサイトを無料公開

株式会社ウェザーニューズは12月18日、気象とビジネスデータの関連性をAIで分析するウェブサイト「ウェザーニューズ 360 Insight」を無料で公開しました。
同サイトは、商品販売数などの実績データとウェザーニューズの気象データを組み合わせることにより、気象がビジネスに与える影響度を定量的に可視化できるサイトで、これにより企業の需要予測の精度向上を支援します。
企業が保有する商品販売数などの実績データをアップロードすることで「気象との相関があるのか」「気象データを使うことでビジネス予測の精度が向上するのか」といったことなどを分析・確認することが可能で、気温や日射量、風速、降水量などの影響度を定量的に把握できます。季節商材を扱う小売店やメーカーは同サイトを利用して商品の需要や売上見込みを予測することにより、売上の伸長や在庫廃棄の削減に役立てることができます。
分析に用いる気象データは1時間ごとの検証の場合は1kmメッシュの高解像度の気象予測データを利用しており、ピンポイントで影響の分析を行えます。また、気象データを利用したAI予測モデルと、気象データを利用しないAI予測モデルの精度を比較することにより、気象データを活用することでどれくらい需要予測の精度向上に貢献するかを確認することもできます。データは最大2年分までアップロードすることが可能で、最大で約5カ月分の検証結果のデータを確認できます。
ガーミン、通信衛星コミュニケーター「inReach Mini 3 Plus」を発売

ガーミンジャパン株式会社は、通信衛星コミュニケーター「inReach Mini 3 Plus」を12月17日に発売すると発表しました。
同製品は、マルチGNSSにより位置情報をトラッキングできる衛星通信コミュニケーターです。イリジウムネットワークを経由して双方向でメッセージ通信を行うことが可能で、緊急時には24時間365日対応可能な「Garmin応答センター」にボタンひとつでSOSメッセージを送ることができます。位置情報をもとに、衛星通信を介して週間予報を含む天気情報も取得できます。
ディスプレイ解像度は306×230ピクセルで従来機種よりも拡大し、MIPカラータッチスクリーンを採用します。6つのボタンに加えてタッチスクリーンによる操作も可能となり、従来機種に比べて操作性や視認性が向上しました。稼働時間は10分間隔のトラッキングモードで約350時間を実現します。アメリカ国防総省が定める標準規格MIL-STD-810に準拠しており、耐熱、耐衝撃に加えて防水等級IP67の耐水性も備えています。
専用アプリ「Garmin Messenger App」を使用することで写真や音声メッセージの送信が可能なほか、同じルートでスタート地点へナビゲートする「TracBack機能」を搭載します。さらに、ガーミン製のウェアラブルデバイスとペアリングすることでinReachで受信したメッセージをウェアラブルデバイスで確認することもできます。
大日本印刷、SNS連動型デジタルマップと人流データ分析を組み合わせた新サービスを提供開始

大日本印刷株式会社(DNP)は12月18日、「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム Place2B(プレイストゥビー)」に人流データ分析を組み合わせた新たなパッケージサービスを提供開始すると発表しました。
Place2BはSNSと連動して地域の多様な情報を発信するプラットフォームで、今回の新サービスでは、マカグア株式会社が提供するAziraの世界規模の行動データをもとにした人流データ分析と連動することで、旅行者の行動に合わせて最適な情報を届けることが可能となり、効果的な地域情報の発信や周遊創出を支援します。
同サービスでは、観光エリアの運営者や店舗、施設が発信するSNS情報などをPlace2Bの地図上に表示して、旅行者に伝わりやすい形でリアルタイムに情報発信を行えます。人流データの分析結果をもとに、地点名やランドマーク、店舗名等と生活者の年齢層や性別などを指定した広告を配信できます。
Place2Bの地図上では地域のキャンペーン情報や混雑状況を発信することが可能で、施策の実施結果をもとに発信する情報やキャンペーンの内容を調整してPDCAサイクルを実行できます。
And Creator、位置情報の追跡機能を搭載したアルミ製スーツケースを発売

And Creator株式会社は12月24日、「OPUS」ブランドより、位置情報トラッキング機能を標準搭載したアルミ製スーツケースの先行予約を開始しました。発送は2026年2月下旬~3月下旬を予定しています。
同製品は、Appleの「Find My」およびGoogleの「Find Hub」に対応したスーツケースで、ロストバゲージなどが発生した場合でもスマートフォンで位置をリアルタイムに確認できます。
アルミ合金はBluetooth電波を遮断しやすい素材のため、AirTagなどのスマートタグを入れると通信が不安定になる場合があるのに対して、OPUSの設計では屋外35m以上、屋内16m以上の通信範囲を実現し、AitTag使用時と比較して約10m以上広い通信範囲を確認しています。また、スマートフォンからサウンド再生も可能で、盗難防止用としても効果を発揮します。












