月刊Graphia 2026年5月号(2026年4月分まとめ)

地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2026年4月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。

ジオテクノロジーズが地理空間AI基盤「GeoTechAgent」を開発、AIエージェントを提供開始

ジオテクノロジーズが地理空間AI基盤「GeoTechAgent」を開発、AIエージェントを提供開始


ジオテクノロジーズ株式会社は4月20日、地理空間AI基盤「GeoTechAgent」を新たに開発し、目的や課題に合わせたAIエージェントを提供開始したと発表しました。

GeoTechAgentは、同社が保有する地理空間データと、ポイ活アプリ「トリマ」から取得する人流データ、購買データ、写真投稿アプリ「GeoQuest」から取得する画像データなどを活用して、空間や状況に応じた分析や意思決定支援を行うプラットフォームで、小売業における出店判断のための商圏分析や、物流業における交通状況に応じた配送ルートの検討など用途別のAIエージェントとしての活用を想定しています。

地理空間データとダイナミック(動的)データを活用することにより、一般的なAIにはない専門的な空間理解能力を実現し、住所・座標・地形などの空間情報を正確に把握するとともに、場所と状況を組み合わせた高度な判断や、移動経路や地域特性・地理的制約を考慮した分析を可能にします。

ベクトルデータベースを活用することにより、外部データを根拠とした正確性の高いアウトプットを生成することでハルシネーション(事実と異なる情報の生成)を抑制することができます。AIの思考プロセスや実行過程を可視化し、どのような判断に基づいて結果が導き出されたのかを確認できるため、ユーザーは安心して各エージェントを活用できます。

同社は日本の“今”をデジタル上に再現することで、膨大なデータから目的に応じた情報の取捨選択と時空間解像度の自在な切り替えを可能にする「デジタルミニチュア構想」の実現を目指しており、GeoTechAgentは同構想を実現するためのプラットフォームとして位置付けています。

Geolonia、AIネイティブの自治体・行政向け都市OS「GeonicDB」を発表

Geolonia、AIネイティブの自治体・行政向け都市OS「GeonicDB」を発表

株式会社Geoloniaは、自治体・行政向けの都市OS「GeonicDB(ジオニック・ディービー)」を発表し、デモ環境の提供を開始しました。

GeonicDBは、スマートシティの国際標準である「FIWARE」との完全互換性を持つデータ連携基盤で、サーバーレス設計による低コスト運用やフルマネージド提供による運用負荷ゼロ、生成AIとのネイティブ連携を実現します。

AWS Lambdaを基盤としたサーバーレス設計によりトラフィックに応じた従量課金を実現しており、インフラ管理やセキュリティパッチ、スケーリングはすべてGeoloniaが対応します。また、MCP、llms.txt、AI向けツール定義(tools.json)を標準搭載しており、Claude DesktopなどのAIクライアントから自然言語で都市データの検索・集計・可視化が可能で、追加開発ゼロでの生成AI活用を実現できます。

NGSIv2/NGSI-LDの両方に対応しており、既存のFIWARE Orionベースシステムからの移行をスムーズに行えます。また、データ変更をリアルタイムに検知して閾値監視および自動アラートを行うことが可能で、派生データの自動生成やWebhook/WebSocketによる外部システム連携、時間ベースの自動制御などにより職員の手作業を削減できます。

内閣府の「スマートシティ・リファレンスアーキテクチャ(SCRA)」第5版に準拠しており、2024年度補正「新しい地方経済・生活環境創生交付金(デジタル実装型)」のTYPE V(補助率2/3)対象製品として自治体への導入を想定しています。

NAVITIME、Android版で画像からルート検索できる新機能を提供開始

NAVITIME、Android版で画像からルート検索できる新機能を提供開始

株式会社ナビタイムジャパンは4月20日、Android版の「NAVITIME」アプリにて、画像からルート検索ができる新機能を提供開始しました。

同機能は、イベント情報が記載されたポスターやチラシ、SNSの写真、スクリーンショットなどの画像をアプリに読み込ませることにより、イベントの開催場所や日時などの情報を生成AIが自動で抽出し、そのままルート検索画面に反映する機能で、新幹線の紙チケットの読み取りにも対応しています。

従来は手入力していた情報を画像から直接取り込めるため、読み方の難しい地名や施設名の入力ミスを防ぐことが可能となり、街中やSNSで見つけたイベント情報から直感的に行き方を調べることができるようになります。同機能はiOS版の「NAVITIME」と「NAVITIME for dバリューパス」でも今後対応を予定しています。

Location AI、人流データ活用プラットフォームで人の行動を分析して広告配信に連携できる新機能を発表

Location AI、人流データ活用プラットフォームで人の行動を分析して広告配信に連携できる新機能を発表

Location AI株式会社は4月28日、クラウド型人流データ活用プラットフォーム「Location AI Platform(LAP)」において、特定の場所を訪れた人の来訪前後の行動を施設カテゴリ単位で分析・可視化し、広告配信まで連携できる新機能を発表しました。

これまでLAPでは、店舗や特定の場所(ホームPOI)を訪れた人が他にどこへ行っているか(併用率)を可視化する機能「Hot Place(ホットプレイス)ランキング機能」を提供してきました。今回のアップデートにより、新たにホームPOIを中心に半径5km以内などの範囲で「飲食」や「スポーツ施設」といった施設カテゴリ単位での分析が可能になりました。

これにより、来訪者がどの施設カテゴリを併用しているかを把握することが可能となり、競合分析や回遊傾向に加えて顧客の関心領域まで可視化できます。また、得られたインサイトはターゲットに適した広告訴求の設計や、親和性の高い異業種との施策立案などに活用できます。これまでの「特定の場所にいた人」への広告配信にとどまらず、「関連する施設カテゴリを訪れた人」にもターゲットを広げることにより、商品やサービスに潜在的な関心を持つ層へ的確にアプローチできます。

ゼンリン、セミオーダー型の業務支援クラウドサービス「ZENRIN Maps Studio」を提供開始

ゼンリン、セミオーダー型の業務支援クラウドサービス「ZENRIN Maps Studio」を提供開始

株式会社ゼンリンは、セミオーダー型の業務支援クラウドサービス「ZENRIN Maps Studio(ゼンリン マップス スタジオ)」を5月18日に提供開始すると発表しました。

同サービスは、ゼンリンが保有する地図情報アセットから業務に必要な機能・コンテンツを組み合わせて専用のアプリケーションを構築・利用できるクラウドサービスで、顧客ごとに最適化されたDX環境を低コストかつ短期間で提供できます。

基本機能を備えたベースアプリケーションに、あらかじめラインナップしているコンテンツおよび機能部品を組み合わせるセミオーダー方式のため、契約から最短5営業日、初期費用0円から導入できます。住宅地図データなどの各種地図コンテンツや多様な属性情報および公的情報など、詳細な地図コンテンツを用意しており、業務ニーズに合わせて選択・組み替えを行えます。また、業務課題の進化や事業成長に伴う追加ニーズに応じた継続的な機能強化・拡張も行えます。

資料請求やご質問はフォームよりお気軽にご連絡ください。

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