月刊graphia 2026年9月号(2026年8月分まとめ)
- moegi
- 重ね地図
- CALINT Logger
- 横浜開港資料館
- AIエージェント
- 位置情報ロガー
- 3Dmapspocket
- A2A
- 災害復旧
- 横浜歴史重ね地図
- ゼンリン地図ナビ
- 熊本地震
- GeoTechAgent
- ゼンリンデータコム
- Apple Watch
- ダイナミックマッププラットフォーム
- ジオテクノロジーズ
- カーナビ
地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2026年8月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。
ジオテクノロジーズの地理空間AIプラットフォーム「GeoTechAgent」が各種AIエージェントと連携

ジオテクノロジーズ株式会社は8月31日、同社が開発中の地理空間AIプラットフォーム「GeoTechAgent」に、レシートデータと人流データを組み合わせて消費行動を分析する自律型AI「購買分析エージェント」など、各種AIエージェントのPoC版を実装したと発表しました。これにより自然言語による依頼をAIが解釈して、対象地点の座標特定やデータ抽出、分析・作図などを自動で連携・実行できます。
また、今回新たにA2A(Agent-to-Agent)プロトコルを採用し、外部の生成AIや他社のエージェント、業務システムから固有データを直接呼び出し、連携して活用できる仕組みを構築しました。従来は個別に設計していた連携を共通化し、データ取得から成果物作成までを一連の業務として実行できるため、複雑な分析業務の自動化が可能となります。ユーザーは使い慣れた生成AIや業務システムを変えることなく、ジオテクノロジーズの位置情報や人流データなどを活用できます。
これにより、同社が2026年4月に発表した「GeoTechAgent構想」は実証フェーズへ移行して、顧客の既存システムや生成AIとシームレスに連携したデータ活用が可能となります。同社はGeoTechAgentにおいて小売やモビリティ・物流、インフラ・道路管理などのユースケースについても実証し、自然言語による依頼でエージェントが必要なデータと分析を自動で選んで、最適な結果を導くことを確認しています。
ダイナミックマッププラットフォーム、熊本地震の災害復旧支援で3D空間プラットフォームを無償提供

ダイナミックマッププラットフォーム株式会社は8月4日、7月28日に発生した「令和8(2026)年熊本地震」による被災地域の復旧・復興活動を支援するために「熊本地震災害復旧支援プログラム」を開始しました。
同プログラムでは、災害復旧に携わる国や自治体、インフラ事業者、建設関係者などを対象に、同社の総合3D空間プラットフォーム「3Dmapspocket」を申請制・用途限定で無償提供します。
3Dmapspocketは、同社が自動運転や先進運転支援システム(ADAS)向けに整備・運用している高精度3次元データを活用したデータプラットフォームで、同社が取得した全国の高速道路や自動車専用道路、国道、主要幹線道路の3次元点群データや、Google Photorealistic 3D Tilesを活用した3次元都市モデルをウェブブラウザ上で閲覧できます。
3次元点群データとGoogle Photorealistic 3D Tilesを同一プラットフォーム上で活用することにより、被災地域周辺の道路構造や地形、建物配置などを広域かつ詳細に把握することが可能となり、距離や高さ、勾配などの計測機能とあわせて復旧・復興活動に携わる関係者の業務を支援します。提供期間は2026年10月28日までを予定しています。
横浜の幕末・明治・大正の変化がわかる「横浜歴史重ね地図」ウェブサイトが公開

公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団が運営する横浜開港資料館・横浜都市発展記念館は、神奈川県立歴史博物館と協力して制作したウェブサイト「横浜歴史重ね地図」を8月28日に公開しました。
同サイトは現代の地図に幕末・明治・大正の地図を重ねて表示し、過去から現在の横浜の様子や変化を見られる地図サイトです。地図上には、各時代に存在した歴史的なスポットを各館が所蔵する歴史資料とともに紹介しています。
ベースマップは地理院タイルで、各時代の地図の表示を切り替えることが可能で、それぞれ透明度も変更できます。幕末の地図は横浜開港資料館が所蔵する「新鐫横浜全図随時改刻」(1870年10月)、明治の地図は個人が所蔵する「横浜実測図」(1881年2月)、大正の地図は横浜都市発展記念館が所蔵する旧1万分1地形図「横浜港口」「本牧」「横浜」「根岸」(1922年測図)となります。
過去の地図を現在の地図に重ね合わせるのにあたっては、地図画像の形状を歪ませる処理を加えています。なお、過去と現在の地図を厳密に重ね合わせるのは難しく、地図上に表示される各種情報はおおよその位置を示したものとなります。
moegi、Apple Watch対応の位置情報ロガーアプリ「CALINT Logger」を提供開始

株式会社moegiは8月31日、位置情報を記録できるiOS対応のロガーアプリ「CALINT Logger」を提供開始しました。
同アプリは、自動車、自転車、航空機、船舶など、さまざまな移動の軌跡を記録できるモビリティ向けの位置情報ロガーアプリです。カメラ機能を使わず、位置情報の記録とスピードメーター機能に特化したアプリで、記録した移動の軌跡をアプリ内の地図で確認できます。記録終了後に、移動の様子を時間の流れに沿って振り返る再生機能にも対応しています。
Apple Watchとの連携により、iPhoneを取り出さなくても、手元のApple Watchから記録の開始・停止を操作できます。位置情報のほかに速度や高度、移動距離などを記録することも可能で、記録データをCSV・KML・GPX形式で出力できます。
「ゼンリン地図ナビ」リニューアルで建物出入口表示の対象が拡充、住宅地図でのカーナビにも対応

株式会社ゼンリンデータコムは8月31日、地図・ナビゲーションサービス「ゼンリン地図ナビ」をリニューアルしました。
今回のリニューアルにより建物出入口表示の対象が拡充し、これまで対応していた大規模施設に加えてマンションやテナントビルにも対応してビルの出入口がひと目で確認できるようになりました。また、テナント一覧画面から表札情報を確認することも可能となりました。
さらに、従来は住宅地図上での案内は徒歩ナビゲーションでのみ利用可能でしたが、リニューアル後はカーナビゲーションでも利用可能となりました。住宅地図の利用時は地図の回転に合わせて地図上の文字も回転表示されるようになり、進行方向に合わせた見やすい表示となりました。
バスや電車の時刻表示機能も強化され、行き先や種別の絞り込み機能により、必要な時刻表だけにカスタマイズできるようになったほか、駅の出入口をタップすると出入口周辺の3D画像を表示する機能も追加されました。














