【LBJ2021】画像型MMS、カード型位置測位システム、ソーラー発電設備のヒートマップなど。ロケーションビジネスジャパン2021に出展されたサービスを一挙紹介

ネットワークコンピューティングをテーマにした展示会「Interop Tokyo 2021」の併催イベントとして4月14~16日、位置情報を活用したビジネスをテーマとした「ロケーションビジネスジャパン(LBJ)2021」が千葉・幕張メッセおよびオンラインにて開催されました。

今回は、幕張メッセの展示会場に出展された5つの展示ブースを紹介します。

360度カメラで撮影した映像を3D地図として使えるCV技術

岩根研究所グループが、レーザー点群を用いずに、360度カメラで撮影した実写映像をそのまま使って3D地図のように扱える独自の「CV(カメラベクトル)技術」を使った計測車両やソフトウェアなどを展示していました。

CV(カメラベクトル技術の計測車両

計測車両には全天球カメラが車両の上部と後方斜めに1台ずつ搭載されているほか、GNSS受信機とアンテナも搭載し、撮影しながら位置情報を計測できます。

撮影しながら位置情報を計測

計測車両によって連続した全天球画像を専用のアプリケーションを使って処理することで、映像内において地物の3次元の位置情報が正確に把握できるようになり、高さや面積などを計測可能となります。

会場には同技術を応用したドライビングシミュレーターも展示されていました。

CV技術を応用したドライビングシミュレーター

太陽光発電設備の分布状況がわかるマップを無料公開

オービタルネットは、航空写真からAI判読した屋根上太陽光発電設備の分布状況を可視化したマップを紹介していました。

航空写真からAI判読した屋根上太陽光発電設備のマップ

太陽光発電設備の位置情報をもとに、地図上で区分けしたグリッド内の設備戸数を集計して色分布表示したヒートマップと、カーネル密度推定法を用いて集積度を可視化したマップの2種類について、関東および中部のマップを公開しています。

このほか、写真の映像から物体を識別子、物体と背景の境界を分割するディープ・ラーニング(深層学習)のアルゴリズムである「インスタンス・セグメンテーション」を用いて建物単位での屋根上太陽光パネルの形状を抽出する技術や、太陽光パネルの個別面積を算出する技術なども紹介していました。

インスタンス・セグメンテーションの事例

LoRaWANに対応したカード型位置測位システム

Social Area Networksは、LPWAの一種であるLoRaWANに対応したカード型デバイス「Jcard」を使った位置測位システム「Live Location Service」を展示していました。

Live Location Service

Jcardは厚さがわずか4mmと薄型ながらGPSやBLE、RFID、加速度センサーを搭載し、屋内はiBeacon、屋外ではGPSを使って、より正確な位置情報を把握できます。

Live Location Serviceの展示

また、二次バッテリーを搭載し、無充電でも約1カ月の位置測位が可能です。同サービスの製造業向けソリューション「Work Recorder」では、iBeaconを装置に装着し、Jcardを作業者へ装着してLoRa Gatewayを使って情報をサーバに送ることにより、独自アプリケーション「Live Location Viewer」にて工作機械の稼働状況や作業者の作業状況などを確認できます。

移動を記録できるライフログアプリと位置情報分析プラットフォーム

1日の行動を記録してあとから振り返ることができるライフログアプリ「SilentLog」を提供するレイ・フロンティア。同アプリをベースとして、企業や自治体オリジナルのライフログアプリや、日々の健康づくりのため移動に応じてポイントを付与するヘルスケアアプリなどを安価かつ短納期でOEM提供する「SilentLog App OEM」について展示していました。

レイ・フロンティアのブース

また、アプリで記録した位置情報や行動情報を基盤とした位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」のデモも行われていました。同プラットフォームでは、位置情報とさまざまなセンサーの組み合わせにより、年齢や性別のほか、嗜好や行動パターンなども推定することができます。

位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」のデモ

自律移動ロボットを使って展示会場内の3次元地図を作成

産業技術総合研究所は、LiDAR(レーザーセンサー)や光学カメラなどを搭載した自律移動ロボット「Peacock」などを使って作成した屋内の高精度な3次元地図のデモを行っていました。

自律移動ロボット「Peacock」

3次元地図上にはセンサーが捉えた人流も表現されており、人の流れや混雑度などをリアルタイムに可視化できます。展示ブースの周辺では、Peacockが人混みを避けつつ、さまざまな方向に移動する姿が見られました。

3次元地図のデモ

URL

ロケーションビジネスジャパン2021
https://www.f2ff.jp/lbj/

株式会社岩根研究所|映像がそのまんま3D地図になる
https://www.iwane.com/

株式会社オービタルネット | ORBITAL NET.inc
https://www.orbitalnet.jp/

Social Area Networks Co.,Ltd. | 屋内・屋外 位置測位ソリューションのパイオニア
https://socan.co.jp/

レイ・フロンティア株式会社 人工知能による位置情報分析
https://www.rei-frontier.jp/

AIST: 産業技術総合研究所
https://www.aist.go.jp/