月刊グラフィア 2022年1月号

2021年12月の位置情報ニュースまとめ

地図と位置情報を中心としたニュースサイト「GeoNews」の協力を受けて、2021年12月に掲載したニュースの中から厳選した5つの話題をピックアップして紹介します。

トムトム、自動車向けデジタルコックピットソフトウェアのオープンプラットフォーム「TomTom IndiGO」を発表

トムトム、自動車向けデジタルコックピットソフトウェアのオープンプラットフォーム「TomTom IndiGO」を発表
トムトム、自動車向けデジタルコックピットソフトウェアのオープンプラットフォーム「TomTom IndiGO」を発表

TomTom(トムトム)は12月3日、自動車メーカー向けデジタルコックピットソフトウェアのオープンプラットフォーム「TomTom IndiGO」を発表しました。

同プラットフォームは、Android Automotive OS(AAOS)上で動作するソフトウェアで、ソフトウェアやアプリ、サービス、プラグインなどをワイヤレスで更新・拡張できます。車両内のディスプレイを共通のユーザーインターフェイスに統合し、温度調整やオーディオシステム、車両システム設定、各種アプリケーションやサービスなどへアクセス可能となります。

スマホと連携してカレンダーを同期し、次の予定へ案内できるほか、メッセージの送付なども可能。さらに、ナビゲーションスイート「Navigationfor Automotive and Electric Vehicle」に対応し、最新の経路や地図を検索したり、EVの航続距離や経路情報を利用したりすることもできます。

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ジオロニア、日本の住所に関するデジタル化の課題をまとめた白書を無料で提供開始

ジオロニア、日本の住所に関するデジタル化の課題をまとめた白書を無料で提供開始
ジオロニア、日本の住所に関するデジタル化の課題をまとめた白書を無料で提供開始

株式会社Geolonia(ジオロニア)は12月1日、同社が保有する位置情報や住所に関するノウハウや住所のデジタル化に関する課題をまとめたホワイトペーパー(白書)「日本の住所におけるデジタル化の課題」を無料で公開しました。

専用ページから申し込むことでダウンロード可能となります。同資料では、日本の住所の成り立ちや、デジタル化を阻んでいる課題、既存の解決策、政府の取り組み、Geoloniaの取り組みについてまとめています。

このホワイトペーパーは、行政や企業によるDXの推進に取り組む人々が業務を進める上で必要となる基礎的な知識を提供することを目的としています。

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国土地理院、「電子地形図50000」新規刊行に向けて試作図を公開

国土地理院、「電子地形図50000」新規刊行に向けて試作図を公開
国土地理院、「電子地形図50000」新規刊行に向けて試作図を公開

国土地理院は12月23日、縮尺50000分の1レベルの「電子地形図50000」の新規刊行に向けて試作図を公開しました。電子地形図50000は、画像タイプや解像度、地物の表示設定などを選択できるオンデマンド形式の地図画像データです。

基本図となる2万5千分1地形図よりも広い範囲を1枚で示すことが可能で、国土や地域を総合的・俯瞰的に捉えることを目的としています。

公開した試作図は、「岸和田」「上高地」「松之山温泉」「札幌」の4つで、電子地形図25000と極力同じ図式表現を維持した「編集版1」と、そこからさらに一定の編集を加えた「編集版2」の2パターンを用意しています。背景の地形表現は、それぞれのパターンについて、「陰影起伏図+傾斜量図を追加したもの」「等高線のみ(陰影なし)」の2種類があります。国土地理院は、今回公開した試作図に対する意見をメールにて募集しています。

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ウェザーニューズ、1kmメッシュの積雪予報・積雪実況データをAPIで提供開始

ウェザーニューズ、1kmメッシュの積雪予報・積雪実況データをAPIで提供開始
ウェザーニューズ、1kmメッシュの積雪予報・積雪実況データをAPIで提供開始

株式会社ウェザーニューズは12月23日、気象データ提供・分析サービス「WxTech(ウェザーテック)」において、日本で初めて1kmメッシュの高解像度で積雪予報・積雪実況データを提供開始しました。

このデータは、60時間先までの1時間ごとの積雪予報と10分ごとのリアルタイムな解析積雪深の実況データをAPIで提供するもので、独自の積雪観測網やスマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられる積雪の報告を用いることにより、1kmメッシュの高解像度な解析積雪深の実況データを生成し、その実況データをAIを用いた独自予測モデルに反映することで高精度な予報を実現しています。

クラウドを経由してAPIで提供するため、企業は緯度・経度を指定するだけで全国の拠点や作業現場周辺の積雪データを取得することが可能となり、自社のシステムに組み込むことができます。作業員の安全対策や作業計画の調整、物流の配送遅延リスクの早期把握、雪の日に売れやすい商品の需要予測、従業員の出社控えや転倒への注意喚起など、さまざまな雪害対策に活用できます。

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マップルとユーカワベ、安否確認や迷子の発見に役立つ「おかえりQRお守り」第2弾となるペット版を発売

ウェザーニューズ、1kmメッシュの積雪予報・積雪実況データをAPIで提供開始
ウェザーニューズ、1kmメッシュの積雪予報・積雪実況データをAPIで提供開始

株式会社マップルと、御守りメーカーの株式会社ユーカワベは、特製御守り「おかえりQRお守り」の第2弾として、「ペットお守り おかえりQR」を2022年1月1日に、東京都の柴又帝釈天(経栄山題経寺)、神奈川県の鈴鹿明神社と武州柿生 琴平神社、千葉県の意富比神社 船橋大神宮、山梨県の武田神社の東日本5社寺にて先行発売しました。

「おかえりQR」は、QRコードが印刷されたシール付きの御守りで、ペットや高齢者の行方不明や、子どもの災害時の安否確認ツールとして使用できます。発見(保護)された人が携帯品などに貼られた「おかえりQR」シールをスマートフォンやフィーチャーフォンで読み取ることにより、現在の状況や発見場所を即時に家族へ伝えられます。

今回発売するのは、ペット用に企画したもので、首輪などに装着することを想定して開発しました。月額費用は不要で、専用アプリのダウンロードも不要で使用できます。迷子発見や安否確認メールには、発見場所の地図が表示されます。また、連絡する人が現在のペットの状況を撮影して送信することもできます。

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記事協力:GeoNews

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